「どうやって英語を習得したんですか?」④
すみません、前回から結構時間が経ってしまいました。
留学生たちや保護者の方々から反響が大きかったシリーズなので、最後までちゃんとまとめます!
これまでの記事はこちら:
「どうやって英語を習得したんですか?」①
「どうやって英語を習得したんですか?」②
「どうやって英語を習得したんですか?」③
ある程度、英語での意思疎通ができるようになってきたと感じてきた頃に「もっとじっくり友達とコミュニケーションが取りたい、仲良くなりたい」と思った私が勇気を出して提案したのが「交換日記」でした。
今の中高生は存在さえ知らないかもしれませんが、当時は仲良しの子と日記を交換しあう文化が学校にありました。そこには内緒のこととかも書いてあったりして、交換日記をし合う友達は特別な存在でした。
まずは一番親切で仲良くなり始めていたDちゃんに、その存在を説明するところから始めました。一生懸命辞書で調べた言葉で説明したけどなかなか意味が通じず、日本から持ってきていた鍵付きのかわいいノートを見せて「これに私が書きたいことを書いてあなたに渡す、あなたも同じようにして私にまた戻して」っていうようなことを伝えてようやく伝わった覚えがあります。
その交換日記には、普段言葉を知らなくて言えないこととかをゆっくり時間をかけて書くことができたし、Dちゃんが書く内容を読んで「あのときみんなが言ってたXXXってこういうスペルなんだ!」って知れたり、もちろん秘密の恋バナが盛り上がったり、本当にしてよかったことのひとつでした。日本帰国前の最後のページは泣きながら書いたし、Dちゃんのメッセージも泣きながら読んで、私にとってこの日記がどれだけ楽しみで心の支えになって、さらには英語力向上に役立ったか分かりません。
今はSNSがコミュニケーションの主流だと思いますが、私はそれでもいいと思います。使い方とのめり込み度合いさえ節度を保てれば、そこから学べること、得られる情報ははむしろ紙の交換日記よりも多いかもしれません。ただ、留学生のみんなはぼーっと時間が溶けてしまうような使い方ではなく、たとえスラングだとしても単語やフレーズを拾って、使われてる音楽やファッション、食べ物、表情から文化を学ぶことを意識してみてください。
私は現在、留学エージェントと併せて、通訳としての仕事もしています。そのために、目に入ってくるものや情報は全て日本語と英語の両方で言えるかな?と確認しながら生活しています。
「そんなことずっとしていて疲れませんか?」とよく聞かれますが、習慣なので疲れませんし、私にとってはゲーム感覚なので楽しいです。まだ知らないことがある!と気づくと、それを調べて分かったときにすごい興奮します。自分がレベルアップしたということなので!
こんなことを書いていると、すごく優等生に思えてしまうかもしれませんが、私にも1日中ダラける週末があるし、なんならダラけ続けてしまって後悔ばかりが残る高校生活・大学生活・就職活動という人生の大イベントの数々があります。言葉を選ばなければ、私の中で大失敗な人生フェーズでした。大挫折でした。今でもやり直せるものならやり直したい。(何人かの留学生には話したよね?)
でも日本と海外でのこうしたたくさんの苦しかった思い出や恥をかいた経験がある私だからこそ伝えたいことがあるし、分かってあげられる気持ちがあると思っています。そして今の仕事ではそれが強みになっていると思います。人間としての強みにもなっていると思います。
英語学習は日本にいてもできます。
でも海外生活でなくては学べないことがたくさんあります。
特に海外生活の中での壁にぶつかったときの苦しい気持ち、悔しい気持ち、もどかしい気持ち、その全てはいつかすごい力に変わります。
私たちは留学生たちがそんな気持ちを持つことがあっても、ちゃんと前に進み続けられるようにサポートをしくので、安心して色んなことに挑戦し続けてほしい。失敗してもちゃんとフォローするから安心してね。
最後は英語習得話から逸れちゃいましたが、留学生たちが苦しいと感じることがあったら、このメッセージが届くといいなと思って書いてみました。
あと1週間のスクールホリデーでたっぷり充電して、また次のタームも頑張りましょうね。