留学生と地域とのつながり②
今回は地域の中学校での文化交流についてです。
先日の小学校での文化交流に続き、中学校では「日本文化を紹介する」という形での交流会を企画しました。
留学生たちは「ふくわらい」「豆つかみ」「おりがみ」「日本語で名前を書く」アクティビティを企画し、スライド作り・道具の購入と準備・発表の練習など、放課後や週末の時間をたくさん使って用意をしてくれました。
特にリーダーを務めてくれたMちゃんには、リーダーシップとはどういうものかということも私なりに伝えたつもりです。そして、とても真面目な彼女は途中プレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、教室の下見をしてシミュレーションをしたり、みんなの準備進捗具合を確認したり、購入品の会計管理までしたり、最初は「私にリーダーなんてできるんでしょうか」と自信がなかったけれど、これ以上ないくらい頼もしいリーダーシップを見せてくれました。(やっぱり彼女はそういうことに向いていると思った!)
このイベントをするに当たって、私は全員に以下のことをお願いしました。
・特性を持つ生徒、英語があまり分からない生徒、あらゆる宗教や文化背景をもつ生徒、時にLGBTQ+に該当する生徒もみんな一緒にいるクラスで、誰一人取り残された気分、もしくは不快な気持ちにならないように配慮すること
・考えうるすべての危険やリスクに対応できるようにアクティビティを計画&準備すること
こういったことを考えながら計画と準備をすることで、「インクルーシブ」で「ダイバーシティ」な視点を育てて欲しいと思いました。
それがどんなものであるかというのは、辞書を引けば意味が分かります。でもそうではなくて、ニュージーランドという多民族多文化の社会にいる機会に、それをリアルな体験として経験してほしいと私はすべての留学生に対して思っています。それは言語習得以上に価値があるものだと私は信じているからです。
全員が直前まで練習をして、私からのプレッシャー(笑)にも負けずにしっかり準備してきたものを出しきれていたように思います。そして何より中学生たちだけでなく、留学生のみんながすごく生き生きと楽しそうにしていて、終わったあとの自信に満ちた表情がとっても素敵でした。間違いなく留学生活のハイライトのひとつになったと思います。
そして私自身も頑張り通す留学生たちの姿を見て、また良い刺激と学びをもらいました。
受け入れてくれた中学校に感謝すると共に、日本文化を素敵に紹介してくれた留学生のみんなに感謝です。