留学生と地域とのつながり

オークランドには移民がたくさん住んでいます。

世界各地や、最近は日本でも問題として挙げられがちな移民問題。

私はオークランドに19年住んでいて、それを聞くことも感じることもこれまでもほぼないですし、むしろ多文化多民族であることがニュージーランドという国の強さと魅力の一部になっていると思います(もちろん自分が移民であるからそう信じたいというのもありますが!)。

ニュージーランドがこういう環境なのは、地域住民たちの働きかけと努力があるからです。

そのひとつが、Community engagementをとても重要視しているということ。

理事として学校運営をしていた中で、学校のパフォーマンスを評価する大事な項目のひとつがCommunity engagementでした。直訳すると「地域とのつながり」です。

生徒家族が学校と深く繋がることはもちろん、周辺地域住民との繋がりまでニュージーランドの学校は意識します。学校を良い環境にするには、地域との良い関係を持つことが不可欠です。なので学校は地域の最新の性質やニーズを理解しようと努力し、地域にも学校のことを理解してもらう機会を積極的に設けています。

そんな国に留学している私たちの留学生には、ただ一時のお客様として滞在するのではなく「地域への還元」も意識してほしいと機会があるごとにお伝えしています。自分が何か受け取るだけではなく、自分からも何か地域の人に還元することで、一方通行ではない、相互の繋がりを作ってそれを日本に持ち帰ってほしいと思っています。

その具体的アクションのひとつが「地域での文化交流」です。
先日は小学校のGarden to Tableという食育プログラムに、何名かの留学生たちと参加してきました!

現地の小学生たちと庭仕事・料理・看板作りを一緒にして、最後は「ありがとう」とハグをされて、お互い心温かくなる時間を過ごせたことと思います。

留学生たちにとっては「インクルーシブ教育」「多文化環境」と「NZの小学生の学習」を垣間見ることができたと思います。

小学生たちにとっては「遠い国から来たお兄ちゃんお姉ちゃんと過ごした特別な日」を楽しんでもらえたと思います。

来週はまた違うタイプの文化交流をしてきます。
みんなとーーーーっても頑張って準備をしてくれているので、どうか素敵な一日となりますように!

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